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「誰でも皆死を味わうのである。」イムラーン家 (アーリ・イムラーン) 章185節
今月のやすらぎのテーマは「死」ということで、我々の身体のあらゆるところで、毎秒起きているアポトーシスつまり細胞死について考えて見ましょう。アポトーシスとは、細胞がシグナルを受けて、自ら死んでいく「プログラムされた細胞死」のことです。
死と聞くと縁起の悪い響きですが、我々は死によって生き残ることが出来ています。例えば細胞がガン化する過程を考えましょう。我々の身体中のどこかで様々な原因によって細胞のガン化が起きています。ガン化とともに正常の細胞膜についている受容体が変異し、細胞が自己細胞から非自己と認識されるようになり、自ら死ぬようにシグナルの命令を受けます。このようにガン細胞の普及を妨げる機構の1つが「アポトーシス」で、ガン化した細胞が自殺を起こすことです。アポトーシスが「死」であるから、一見よくない出来事のように思われますが、それがこのような重大な障害を阻止して、身体中で腫瘍が出来るのを防ぎ、我々が生き残ることができます。
アポトーシスが我々はまだ子宮内にいて数ミリの体長のときにも働きます。発生の過程で、足や手指の間の細胞がアポトーシスにより除去され、我々の指が今の形に出来上がります。つまり我々は生まれてくるずっと前に死を味わっているのです。
私たちの生命は、細胞の増殖、分化、死のバランスの上に成り立っています。このバランスが失われると感染防御も正常に機能しなくなり、様々な病気が起こります。アポトーシスの過剰も過少もよくないのです。例えば、アポトーシスの抑制はガンや自己免疫疾患等の原因になり、過多はエイズ、劇症肝炎、アルツハイマー病などの神経変性疾患など様々な疾患の原因になると考えられています。
クルアーンの中で死と生についてたくさん述べられています。アッラーが我々に死によって生をもたらせ、生によって死をもたらせています。
「あなたは夜を昼の中に入らせ、昼を夜の中に入らせられる。またあなたは、死から生をもたらし、生から死をもたらせられる。あなたは御心に適う者に限りなく御恵みを与えられる。」イムラーン家
(アーリ・イムラーン)章27節
「天と地の大権はアッラーに属する。かれは生を与え,また死を与える。アッラーの外に,あなたがたには守護者も援助者もないのである。」梅悟
(アッ・タウバ) 章116節
 
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