イスラーム勉強シリーズ

 

 復活と来世について

 

第10のことばより〔死んだあと復活することの必要と、それが実現するであろうことと、来世の存在を合理的な寓話で説明する〕

بِسْمِ اللّهِ الرّحْمنِ الرّحِيمِ

فَانْظُرْ اِلَى آثَارِ رَحْمَةِ اللّهِ كَيْفَ يُحْيِى اْلاَرْضَ بَعْدَ مَوْتِهَآ اِنَّ ذَلِكَ َلمُحْيِى اْلمَوْتَى وَهُوَ عَلَى كُلِّ شَيْءٍ قَدِيرٌ

慈悲あまねく慈愛深きアッラーの御名において
「さあ、アッラーの慈悲の跡をよくみるがいい。彼がいかに、死んだあとの大地を甦らされるかを。このようにかれは死んだ者を甦らせられる。かれは全てのことに全能であられる。」

兄弟よ。復活と、来世に関して、簡単に、平易に、解き明かすことを望むのならば、次の話をしてあげよう。我が自己と共に、聞きなさい。


ある時二人の男が、天国のように素晴らしい国へ(この世界のことを指す)出掛けた。彼らが見る限り、皆、家や店の扉を開けたままにしている。それらを守ることに注意を払っていないようであった。財産やお金が誰でも手にできるような形で置かれていた。


二人の男のうち一人は、自分がほしいもの全てに手を伸ばし、盗み、強奪していた。自らの欲望に任せ、あらゆるひどい行い、道楽を行っていた。しかし住民は、彼にあまりかかわる様子を見せなかった。
もう一人の男が彼に言った。「君は何をやっているのだ。罰を受けることになるぞ。私まで巻き込むことになる。この財産は国庫のものだ。この住民は子供たちと共に兵士になり、あるいは公務を帯びている人々だ。文民として雇用されているのだ。だから君にはかかわらないのだ。しかし、規律は厳然としたものだ。どこにでも、支配者につながる電話があり、また役員がいる。早く行って、彼らの庇護を求めなさい」


しかしこの男は頑固に言った。「国庫のものじゃないだろう。多分寄付されているもので、持ち主はいないはずだ。誰でも好きなだけ持っていっていいはずだ。こんな素晴らしいものを生かしてはいけない理由なんて私には思いつかない。この目で見ないかぎり信じない」。彼はこじつけた。二人の間にまじめな議論が始まった。最初にこの乱暴を働く男が言った。


「支配者って誰だ? 私は知らない」。それに対してもう一人の男が応えた。
「村は、村長なしではあり得ない。針仕事は、そのやり手なしではあり得ない。文字は、その書き手なしではあり得ない。だから、これほどの整った国に、支配者がいないことがどうしてあり得るだろうか。これほどの富なのだ。毎時、列車が(年を象徴している)、どこか見えない世界から来るかのように、貴重な素晴らしい財産を積んでやって来る。ここでそれらを降ろして、また去って行く。支配者がいないことがどうしてあり得ようか。そこここで見られる公告、布告、そしてこれら品の上にも見られる紋章、印章、それからそこここではためいている旗、これらに持ち主がいないことがあり得るだろうか。君は何か西洋の科学の本でもかじったに違いない。だからこれらのイスラームの文字が読めないのだろう。しかも、知っている人に尋ねようともしない。さあ来なさい、支配者の最大の命令を君にも読んであげよう」


もう一人の男は向き直って言った。「支配者がいるとしても、私がちょっと利用したからといってその人にどんな害があるというのだ。財産の何が減るというのだ。それに、ここには牢獄のようなものはない。罰が与えているようではない」


彼の友は彼に答えて言った。「目に見えるこの国は、方向を見定めるための場なのだ。それから、支配者が管理する、芸術品の展示場でもある。一時的な土台のない客間でもある。君は気が付かないのか? 毎日別のキャラバンがやって来て、また別のは姿を消している。常に、一杯になったり減らされたりしている。一定の時間が経てば、この国は取り替えられるだろう。ここの住民は、別の永遠である国に移されるだろう。そこで皆、自分の仕事に対して罰を与えられたり、報奨を受け取ったりするだろう」


頭が悪いもう一方の男は意地になって言った。「私はそんなことは信じない。この国がなくなるなんてあり得るものか。他の国に移されるなんてあり得ない」


これに対してその友人は言った。「君がそれほど意地になって認めようとしないのであれば、さあ来てみなさい。このことには無数の論拠があるが、その中から12の論拠を君に示そう。一つの大きな裁きが存在し、報奨と恵みの場が存在し、処罰の場も存在する。この国から毎日人がいなくなっていくように、いつの日か全員がいなくなり、滅ぼされるのだ」

 

1つめの論拠「従った者には報酬が与えられる 」
2つめの論拠「気前よいものは恵みを与える」
3つめの論拠「権利の保護」
4つめの論拠「喜びの続き」
5つめの論拠「副官の願い」
6つめの論拠「客室の向こう」
7つめの論拠「注意深い記録」
8つめの論拠「約束を守る」
9つめの論拠「不滅の王国に不滅の地」
10番めの論拠「一時的な創りがもたらす永遠な記憶」
11番めの論拠「全ての知恵、恵み、慈悲、正義の否定は出来ない」
12番めの論拠「人間に与えられた装備はこの場だけのためではない」
結論
 

 

 

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