|
第21番めの薬
病を得ている兄弟よ。あなたの病は肉体的な苦痛を与える。しかしその肉体的苦痛を消し去ってしまうほどに重要な、精神的な快楽があなたを包んでいるのである。
なぜなら あなたに父や母や親戚がいるのであれば、とっくに忘れ去られていたはずの素晴らしい憐れみ深さがあなたの周囲で再びおこり、あなたが子供の頃に見ていたようなあの素敵なまなざしを見ることになる。それと共に、隠されていた友情が、病気というものの引力によって、再びあなたと共にあることになろう。これらに対して、あなたの肉体的な苦痛はたいしたことのないものとなる。
それから、あなたが誇りをもって奉仕してきた人たち、好印象を持ってもらおうと努力してきた人たちが、あなたの病によって、あなたに対していたわり深く奉仕することになるのである、そしてあなたは、人における憐れみ、本来持っているいたわり深さなどをあなた自身にひきつけているのであり、あなたは何もないところから助けてくれる友や、憐れみ深い親友を得たのである。
しかもあなたは、困難な奉仕からの休憩の命令を、この病気から得て、休んでいるのである。
だから、あなたのささやかな苦痛のこれらの精神的喜びに対して、あなたは不満を言うのではなく、感謝をしなければならない。
  |